今日はどんなごはんをつくりましたか?毎日本当におつかれさまです!
だけど、休日ともなれば、食べたと思ったらまたすぐごはんの時間・・・
○○はこの前も作ったし、△△は給食でも出ていたな・・・新しいレシピ本を買ってみたけど、結局続かなくて本棚にしまったまま・・・
来週一週間分の平日のごはんも考えないといけないし、夏休みはお弁当も・・・日曜日になると気が重たい。
なるべく栄養バランスのとれたごはんを手作りしてあげたいけど、なかなか現実は難しい・・・
- いろいろな調理法を試すけど、なかなか続かない
- 栄養のあるごはんを作りたいけど、忙しくて時間がない
- 市販の調味料に頼らないで、カンタンにおいしい手料理を作りたい
いったいなにを作ったらいいのやら。以前のわたしはため息をつきながらそんなふうに思っていました。
そんなわたしを救ったのは、「重ね煮」という調理法。
少ない調味料ですぐできて、ほったらかしでOKな調理法です。
重ね煮に出会ってから、わたしの料理は変わりました。忙しい平日の夕飯も、土日のお昼ごはんも、パパっとおいしく作れるようになって、自分のごはんに自信が持てるようになったんです。
今日は、わたしを変えた「重ね煮」という調理法についてわたしなりに解説します。
一生懸命ごはんを作っているママたちの毎日が、ちょっとでもラクになりますように。
「重ね煮」で、毎日のお料理に自信を持てたと思えるママが一人でも増えてくれたらうれしいです!
「重ね煮」ってどんなモノ?
すべてのママにおすすめしたい「重ね煮」
わたしが毎日続けているのは、「重ね煮」という調理法。はじめてからもうすぐ2年になります。
子どもが3人いるわたしですが、バタバタする夕飯時や休日のお昼ごはんも、重ね煮が本当に頼りになるんです!
「重ね煮」は、重ねて煮るだけで、かんたんに、おいしくて栄養たっぷりのごはんができる調理法です。
わたしが2年前から愛用しているのは、こちらのレシピ本です。(本文中では「本」と表記します。)


二女が産まれて、2回目の職場復帰をするときに「がんばって!」と友人がプレゼントしてもらった本です。
その友人は、すでに2人の子どもを育てながらワーママとして頑張っていた先輩ママ。家族の健康を一番に考えているところや、倹約家なところなど、価値観が似ている友人からのおすすめだったので、とにかく友人を信じて始めてみました。
すると、今まで何冊ものレシピ本を本棚の肥やしにしてきた飽きっぽいわたしが2年も続けられたんです。これは世の中のママ全員におすすめしたい、伝えたい!と心から思いました。
ではまずはじめに、「重ね煮」はどんな調理法なのか、具体的にお話していきます。
重ねて煮るだけの調理法
「重ね煮」はその名のとおり、重ねて煮るだけの調理法です。
注意してほしいのは、重ねる順番を守ること。重ねる順番さえ守れば、少ない調味料でも十分おいしくできあがります。
しかも、煮込んでいる間はほったらかしでOKなので、煮込み中にもう一品作ったり、洗い物をしたりと、ながら調理も可能です。

となりでメインを煮込んでいる間に、みそ汁をつくります。
材料を切ったら、重ねてフタをして煮る。これが「重ね煮」の基本です。
重ねるからこそおいしくなる調理法
「重ね煮」は重ねるからこそ美味しくなります。キーワードは「中庸(ちゅうよう)」。
みなさんは、「中庸(ちゅうよう)」って知っていますか?わたしは「重ね煮」に出会うまで知りませんでした💦
自然界にあるものは、すべて陰と陽の属性に分けられるそうで、太陽にむかって上に伸びる力のある食材(葉物野菜など)は「陰」、土の中で下に向かって伸びる力のある食材(根菜など)は「陽」に分類されます。
こんなふうにイメージするとわかりやすいです。
また、塩辛いものは「陽」、甘いものは「陰」となって、ケーキ、ビールなどの嗜好品は「極陰」、肉類は「極陽」に分類されます。
このバランスが傾くと、バランスをとろうとして反対の属性の食べ物を食べたくなるそうです。
たとえば、しょっぱいラーメンを食べたあとに、甘いスイーツを食べたくなったことはありませんか?

甘いチョコを食べたあとは、しょっぱいおせんべいが欲しくなるとか・・・
「中庸(ちゅうよう)」は、陰陽のバランスがとれた食事のこと。
「重ね煮」では、食材を陰から陽の順番で重ねることで、鍋の中で食材が「中庸(ちゅうよう)」になります。

「中庸(ちゅうよう)」になると、食材の旨味が引き立って、まろやかでおいしくできるんです。
もう市販品の「味付けのもと」に頼らなくても大丈夫です。
また、「中庸(ちゅうよう)」を心がけた食事は、消化がスムーズで身体への負担が少なく、体調がととのいやすくなります。
結婚するまで暴飲暴食をしていた夫も、健康的な食生活をするようになって、自然な味付けの食事を好むようになりました。
カンタンだから続けられる調理法
毎日ごはんを作っていると、こんな思いをした経験はありませんか?
- お料理って、毎日のことだからワンパターンになりがち・・・
- 新しいレシピに挑戦したくて本を買ったけど、平日はムリ・・・
- 1、2回は作ったけど、続かなくてそのうちに本棚の肥やしに・・・
実はこれ、以前の私のことです(笑)
こんな悩みがあったわたしでも、「重ね煮」なら、重ねて煮るだけでカンタンに、家族を大満足してくれるおいしいごはんができる。
忙しい平日の夕飯時や、バタバタする土日のお昼時こそ頼りになる調理法だから、2年続けられています。
「重ね煮」は、重ねて、煮て、味付けするだけの3ステップで「カンタン」。そして、「家族が美味しいと言ってくれる」からまた作りたくなる。
これが続けられる秘密です。
どうして重ね煮がおすすめなの?
つぎに、「重ね煮」が忙しいママにおすすめの理由を紹介します!
重ねるだけで「かんたん」だから
何度も繰り返していますが、「重ね煮」は材料を切ったら重ねていくだけ。難しいテクニックは不要です。
大切なのは、食材を重ねる順番。
お鍋の底から順に、陰のグループ➡陽のグループになるように重ねていきます!

このイラストは、最初にご紹介した本を参考に作成したものです。
よく見てください。下から2番めの「葉菜」、「果菜」、「花菜」。ぱっとイメージがわきますか?
わたしは最初、「?」となってしまいました。
そこで、上の図をもっとカンタンに、「葉菜」、「果菜」、「花菜」の呼び方をアレンジして作ったものが下のイラストです。

「葉菜」、「果菜」、「花菜」を、「葉っぱ系」、「実もの系」、「花もの系」にしました。少し、イメージがわくようになったでしょうか?
「重ね煮」では、お鍋の底から順に「陰の食材」➡「陽の食材」の順に重ねます。
具体的には、きのこや海藻、こんにゃく、つぎは「葉っぱ系」、「実もの系」、「花もの系」といった野菜、その上にイモ類、根菜、豆腐や油揚げなどの加工品、一番上は肉や魚、みそ汁などの場合はさいごに「みそ」という順番です。
慣れるまでは、上の図のようなメモをキッチンに貼って、確認しながら重ねるのがおすすめです。
また、本に掲載されているレシピどおりの食材がなくても、他の食材に置き換えOKです!

このように、同じグループの食材に置き換えOK!
レシピどおりの食材を買いに行かなくて大丈夫です。どんどん置き換えて、冷蔵庫の中にある食材を使いましょう。「重ね煮」なら、置き換えたっておいしくできるんです。
「冷蔵庫にあるもので作らなきゃ・・・(しかもおいしくて栄養のあるもの・・・)」と思うママの負担と悩みを軽くするのは、「重ね煮」です。
ラクして「時短」できるから

「重ね煮」はその名のとおり「煮る調理法」。
揚げ物のように油の処理は不要だし、炒めもののように油が飛び散る心配もありません。
熱伝導がいいので、煮込み時間15分以内でできあがります。
重ねる順番に食材を切って、そのまま鍋に入れるだけでOKなので、ボウルなどの調理器具を使わなくて済むから、洗い物もラク。
サッと作って、サッとお片付け。
トータルで時短できるから、忙しい平日やドタバタする土日のお昼ごはんにこそ重宝するんです!
おいしくて「栄養たっぷり」だから
「重ね煮」をはじめて2年。これはわたしの実体験ですが、重ね煮をやっていると自然と「食材を重ねたくなる」んです。
というか、「重ねるからこそおいしくなる」ので、自然と重ねたくなる・・・
すると、使う野菜の数を増やすことができて、結果として栄養たっぷりのおかずができあがります!

菜の花と小松菜をのりで和えました。調味料はしょうゆだけですが、のりの風味が口いっぱいに広がって、子どももパクパク食べてくれました。
材料が増えると、その分切る手間は増えますが、煮込み中はほったらかしでOKなのであまり負担に感じません。
それに、少ない調味料でOKなので、味付けが手早く終わります。
「重ね煮」でつくるごはんのやさしいまろやかな味は子どもたちも大好き。冷凍野菜や乾物をうまく使えば、最小限の手間でたくさんの種類の食材を重ねられます。
まずはみそ汁の具材から重ねてみて、重ね煮のやさしくて奥深い味わいを実感してもらいたいです。
まとめ
今日は、「ママに伝えたい!少ない調味料ですぐできるほったらかし調理法とは?」と題して、わたしが2年前から続けている「重ね煮」という調理法についてお話しました。
マンネリした食卓を変えたくて、いろんな調理法を試したけど続かずに、レシピ本を何冊も本棚の肥やしにしてきたわたしでも続けられた「重ね煮」という調理法。
「重ね煮」がわたしを変えてくれました。
その「重ね煮」をすべてのママにおすすめしたい理由は3つ!
これが、わたしが「重ね煮」をおすすめする理由です!
もし、わたしと同じような悩みをお持ちだったママがいたとしたら・・・少しでも「重ね煮」に興味をお持ちいただけたでしょうか。
「重ね煮」に興味はわいてきたけど、
- それで、結局どうやればいいの?
- なにから作り始めたらいいの?
- 初めてでもおいしくできる、おすすめのレシピはある?
そんなママのために、次回は、「重ね煮」のはじめかたと題して、わたし流の重ね煮のはじめかたを毎日のみそ汁から気軽に始められるようにご紹介します!

すべてのママにおすすめしたい、忙しいママの強い味方になる「重ね煮」という調理法。ぜひ、毎日のみそ汁づくりから試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!