うちの子は家で野菜を全然食べてくれません。
うちは好き嫌いが多い上に少食です。
- 野菜や魚などを食べない
- 好き嫌いが多い
- 食べる量が少ない
- 同じものばかり食べる
わたしはつい最近まで、長女の好き嫌いや少食、偏食に悩んでいました。
それに2歳の二女も、離乳食は順調だったのに急に主食のごはんを食べなくなったり、みそ汁に手を付けなくなったりと落ち着かない食卓・・・
栄養バランスや味付け、食べやすさなども考えながらがんばって作っているのに・・・
なかなか子どもが応えてくれずモヤモヤ、イライラ・・・「食べなさい!」なんて怒鳴ってしまうこともありました。
そんなわたしが変わったのは、幕内秀夫さんの「子どもをじょうぶにする食事は、時間もお金も手間もかからない」という本を読んでから。
この本を読んだおかけで、子どもの食事との向き合い方が変わり、「食べなさい!」と怒鳴ることも、長女の少食や偏食に対する悩みも和らいでいきました。
今日は、わたしの悩みをスッキリ解決してくれた本を題材に、子どもの少食&偏食対策として、ママのイライラを救う意外な方法ご紹介します!
いつも子どものことを想って作っている愛情ごはん。その愛情もごはんも無駄にはさせません!
イライラを取り去る思考法
実は、食べない子どもが悪いわけでも、ママの作ったごはんが悪いわけでもないんです。大切なのは、ちょっとだけ子どもを信じてみること。
この本には、子どもの食事の悩みを解決するヒントがたくさんつまっています。
子どもの食事に悩んでいたわたしが一番驚いたのは、「子どもはちゃんと知っている」ということ。
文字も書けない子どもが「何を」知っているのか?わたしなりにお話します。
その1:子どもは成長するために食べる
人間は食べないと死んでしまいます。
大人も子ども人間なので、食べなければ死んでしまうことは同じですが、大人と子どもの違うところは「子どもは成長するために食べる」ということ。
幕内さんの言葉を借りると「上へ成長するために食べる」んです。
子どもは、食べものから得たパワーを使って身体を発達・成長させるので、生きるためはもちろん「成長するために食べている」といえます。
これは、周りの大人が教えなくても、赤ちゃんだって知っている人間の本能ですよね。
とても単純で当たり前のことだけど、仕事や家事育児に忙殺されると意外と忘れてしまうもの。この本を読んで、そんな大切なことを思い出しました。
「子どもは成長するために食べる」。子どもは自分が食べる理由ということをちゃんと知っています。
子どもは食べる理由を本能的に知っている。このことを、いったんは受け止め理解してみようと思いました。
その2:自分にとって「必要」かどうか
子どもは、生きるため、成長するために食べるのですが、大人のように胃袋が大きくありません。
だから優先順位をつけて、今の自分に「本当に必要なもの」を「必要な分だけ」食べる力が備わっています。
大人も、今日はなんだか食べたくない、とか、今日はパンじゃ物足りないからごはんが食べたいといった日があると思います。
それは、身体が出しているサインですよね。
小さな子どもは、大人より感度の高いセンサーを持っています。
このセンサーを働かせ、自分の成長に必要な食べ物を必要な分だけ食べ、空腹が満たされたらやめるということを自然に行っています。
大人が「これくらいの量は食べるべき」と押し付けなくても、自分にとって「本当に必要な食事」を本能的に知っているんです。
よくある食事量の目安はあくまで目安。その子にとっての必要量=目安量ではないことと、子どもは自分に必要な量を知っていることを理解しました。
その3:自分にとって「安全」かどうか
子どもが食べものを口にするときに、「口に入れて大丈夫なものか?安全なものか?」を身体全体で感じ取っています。
大きさや色などの見た目、ニオイ、触った感じ、舌触り、噛んだときの音、かたさ、温度・・・
食材に関する知識がないのだから、五感を使って感じるんですね。
わたしたち大人にとっては些細ないことでも、感覚の鋭い小さな子どもにとっては「口に何かを入れる」という行為自体が、自分の生命を左右するとても重要なことなんです。
だから身体を使って「安全なのかどうか」を感じます。
見ただけで嫌がる、ニオイを嗅いだだけで嫌がる、口に入れても出してしまう。
大人にとっては困った行為かもしれないですが、子どもにとっては、自分の命を守るための自然で大切な反応。
だから無理やり食べさせなくても大丈夫。自分にとって何が「安全」なのか、自分の基準でちゃんと見定めているのです。
子どもの反応は命を守るための自然な反応。あまり身構えずに「どんな反応をするか楽しもう」と思って食卓に出すほうが、気が楽になりました。
この本から学んだこと
本当に大切なのは栄養バランスを気にしすぎることや、好き嫌いを克服することではないのかもしれません。
ここからは、わたしがこの本を読んで学んだことを、3つにまとめてお話します。
子どもを信じていい
「子どもは自分に必要な食事を知っている」とお話しました。
実は、この本を開いて最初に出てくる言葉は、「子どもを信じていますか?」という言葉。
この言葉は、子どもは自分に必要な食事を知っているから、子どもを信じていいというメッセージに繋がります。
わたし自身、栄養バランスを考えて作ったんだからなんとか食べて欲しいとか、野菜も魚もバランス良く食べさせなきゃ・・・とあの手この手で食べさせようとしていました。
でも、この本を読んで「今のこの子には必要ないのかもしれない」と思えるようになったことで、毎日の食事の時間が楽になりました。
せっかく作った食事を食べてもらえないのは悲しいけれど、子どもが自分で「食べる食べないを判断している」とポジティブに捉えると気持ちも少し落ちきます。
身体が拒否反応を起こすものを無理に食べさせるより、子どもが食べられるものを美味しく楽しい雰囲気で食べさせてあげたい。
最近は、そんなふうに思えるようになりました。
子どもを信じてみる。「子どもを信じる食事」にする。
わたしもまだまだ一進一退ですが、長女がお皿に残したしめじや魚も、子どもが一生懸命生きている証に思えてくるのです。
子どもを信じること。そうすれば子どももママが作ったごはんを信じてくれるはず。現実はそうは甘くないと思いますが、何ごとも「まず自分から」の精神かなと思います。
シンプルなごはんがいい
朝食も夕食も栄養バランスや彩り、子どもの好みも考えて用意しているつもりでした。でも、野菜だけ食べない。せっかく用意した魚も食べない。
こんなに考えて頑張っているのに、なんでうまくいかないの?保育園の給食は完食してくるのになんで?
と悩み、子どもには「食べなさい!」と怒鳴ってしまう。そんな自分に嫌気がさしていました。
でも、子どもは自分に本当に必要な食べ物を子どもは知っている。安心安全に食べられるものを感じている。
ママが「手間ひまかかる食事のせいで怒鳴る」くらいなら「シンプルなごはんで一緒に楽しく食べられる」ほうが良いのかも・・・
そんなふうに考えるようになりました。
「残さず食べてごはんを粗末にしないでほしい」という気持ちも、もちろんあります。
だから、最初に盛り付ける時は少なめに。足りないときは「おかわりしてね」と子どもにお願いします。
ごはんとみそ汁とシンプルに味付けしたおかず。
それらが並ぶ食生活を続け、子どもが「完食できた!おかわりした!」という成功体験を積み重ねられるようにしていたら、少しずつ長女に自信がついていったように思います。
シンプルな食事は、シンプルな調理法や味付けでじゅうぶんということ。
わたしが3年間続けている「重ね煮」という調理法なら、シンプルだけどおいしいごはんがパパっと作れます。ぜひ参考にしてみてください。
たくさんのおかずは必要ありません。簡単でおいしいシンプルごはんを作りましょう!
「食パン」はスイーツと心得る
わたしがこの本を読んで一番印象に残った言葉が「食パンはスイーツ」という一言です。
え?!食パンがスイーツ??
ケーキやパフェと一緒ということ??
幕内先生によると、砂糖たっぷりの食パンは、ごはんではなくスイーツと一緒だそう。
クリームパンやジャムパンと違い、食パンはごはんだと思っていたわたしにとって「食パンはスイーツ」という言葉は衝撃でした。
朝ごはんとして毎日のように食パンを与えちゃってた・・・
甘い砂糖がたくさん使われた食パンは日にちが経っても柔らかいまま。そんな砂糖の甘さに脳が慣れてしまうと「ごはんの甘み」を感じなくなるそうです。
朝食はしっかり食べてもらいたいという思いから、子どもが大好きなキャラクターのスティックパンやふわふわで食べやすい食パンを常備していました・・・
まさか朝からスイーツを食べさせていたとは・・・
きっと、たまに出すごはんに手を付けようとしなかったのはごはんの甘みをおいしいと感じなくなっていたから。
お菓子やジュースは与えてこなかったので、食パンが原因だったのか!と合点がいきました。
食パンを常備しなくなって1年以上、主食はごはん!今ではあんなにごはん嫌いだった長女もおかわりまでしてしっかり食べてくれるようになりました。
しっかり噛めて、どんなおかずにも合う、やっぱりごはんが一番です!
わが家の3つの変化
「子どもを信じる食事」を実践する中で、わが家に起きた3つの変化をご紹介します。
「おにぎり」でおでかけ回数アップ
外食で済ませる昼食に罪悪感があり、休みの日に昼食をまたいだお出かけがなかなかできなかったわが家。
でもこの本を読んでから、おにぎりだけ持って出かけることが増えました。
午前中は公園でたっぷり遊んだら、公園や車の中でおにぎりを食べて帰宅。
おかずたっぷりのお弁当を作るのは大変だけど、塩やごま、みそを混ぜ込んだおにぎりならささっと作れます。
4人分のおにぎりともなるとかなりの量ですが、外で食べるおにぎりはなぜかおいしい!
この本にも「ノーおかずデー」として「ごはんだけでOK」の食事がたまにあってもいいということが書かれています。
それを知って肩の荷がおりました。
家族で頬張るおにぎり、格別です!
お腹がペコペコにすいていると、塩おむすびでも最高に美味しいです!
「パパのフォロー」で乗り越える
子どもの食事との向き合い方が変わってきたことは、もちろんパパにもシェアしています。
向き合い方が変わってきたと言っても「せっかく一生懸命作ったのに・・・」という思いはなかなかゼロにはなりません。
だからわたしは、子どもが残してしまった時は夫に「労って欲しい!」と自分でお願いしました!
しかも具体的に、「ごはん作るのって大変だよね」とか、「ママは一生懸命作ってくれたんだよ」と言って!とお願いしました(笑)
男性は「労って」と言われるより、かけてほしい具体的な言葉を言われたほうが助かるみたいです(笑)
それいい〜!男性は具体的な方がいいのよね!
子どもが残してしまった時は今でも少しモヤモヤするけれど、夫にフォローをお願いしたおかげで自然と「まぁいいか!」と思えるようになりました。
「まぁいいか!」は魔法のことば。残ってしまったごはんを目の前にしても子どもに当たらず、頑張っている自分を受け止めてあげられます。
ごはんがもっと好きになる工夫
「ごはん」中心の生活が定着して、子どもたちの「おかわり!」の声が響くようになると、おかわりコールのたびにキッチンへ行くのが面倒になってきました(笑)
ちょっと旅行気分も味わえたら、そんな軽い気持ちでダイニングテーブルに炊飯器を置いてみたらこれが大ヒット!
炊きたてのごはんからモクモクと出てくる湯気や、ごはんの香り、お茶碗によそられるツヤツヤのごはんなどを間近で感じることができ、子どもたちもワクワク。
2歳の二女も張り切ってお手伝いしています。
わが家では「おひつスタイル」と呼んでいます(笑)これをはじめたら子どものごはん好きがより加速しました。
こんなことで?とちょっと拍子抜けしそうですが、やっぱり五感で感じるって大切ですね。
炊飯器をテーブルに持ってくるだけなので、ぜひトライしてみてほしいです!
お悩み解決策まとめ
今日は、子どもの少食&偏食&好き嫌いに悩み、イライラしていたわたしを救った幕内秀夫さんの本、「子どもをじょうぶにする食事は、時間もお金も手間もかからない」をご紹介しました。
わたしがこの本から学んだこと。それは、
- 子どもを信じていい
- ごはんはシンプルでいい
- 食パンはスイーツと心得る
この3つです。
野菜を食べない、好き嫌いが多い、少食だ、ばっかり食べをする・・・
小さな子どもがいるママなら、一度は悩みますよね。
でも大丈夫。子どもは「知っています」。
目くじらをたてて無理やり食べさせるより、ママが肩の力を抜いて楽しい食事の時間を子どもと一緒に過ごしたほうが、きっと、ずっと子どものため。
本は、100ページちょっとと読みやすい分量なので、仕事や家事育児の合間にサクッと読めますよ!
他にも目からウロコの内容が盛りだくさんなので、子どもの食事について何かしらの悩みを抱えているママは、ぜひ一度手にとってください。
全てのママが、子どもの食事の悩みから解放されますように。子どもと、楽しい食事の時間を過ごせますように。
そう願いながら、わたしも毎日キッチンに立っています。
そもそも毎日のごはんづくりがツライ・・・という頑張り屋さんのママは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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