わたしは、1人目の長女の時「赤ちゃんは勝手に眠るもの」と思っていました。
当然ながら「ねんねトレーニング」という言葉も知らず、ママ友たちが「寝かしつけには特に苦労していない」という話を聞いて焦ったのを覚えています。
今日は、ねんねトレーニングの大失敗からわたしが学んだ「ねんねトレーニングの大切さと成功のコツ」をお伝えしようと思います!
わたしが大失敗したことをお伝えすることで、一人でも多くのママ・パパが穏やかな気持で育児に向き合えることを願っています。
体験談!赤ちゃんは一人では眠れない
月齢の低いころは「ミルクや母乳を飲みながら寝る」ことが普通かもしれませんが、体力がついてくるとだんだん起きている時間も伸びてきます。
「飲みながら寝る」という段階を超えると、起きて遊ぶ⇨眠くなる⇨寝るといったように、「積極的に眠る」必要が出てきます。
でも眠れない。眠いのに寝付けない、眠いのに大声で泣く。
赤ちゃんが「寝ぐずり」する現実が受け入れられず、途方に暮れました。
「眠いなら寝ればいいのに!」と本気で思いました。抱っこひもに入れて、寝付くまでとにかく揺れ続けました。
赤ちゃんは疲れてそのうち寝てしまいますが、布団に置こうとする「背中スイッチ」が発動。「振り出しに戻る」の繰り返しです。
結局布団に置くことができず、1人目の子は「抱っこのまま眠る」もしくは「飲みながら寝る」というクセがつく環境をわたし自身が作ってしまっていました。
子どものためと思って一生懸命だったのに、自分で眠れなくなるクセをつけていたとは・・・
抱っこで寝る、授乳しながら寝る。1人目の長女は「自分で眠ること」を覚えることなく成長していきました。
奇跡的に布団で眠れたとしても、数分もしたら起き出して泣いてしまう。「まとまって眠れない」のです。
ママの心も身体も・・・ほっと一息つく暇もありません。寝かしつけだけで何十分も時間がかかり、気づいたら一日が終わる・・・毎日ヘトヘトだったのを覚えています。
でも、3人育ててきて振り返ってみると、自分で招いた結果だったと断言できます。
なぜなら、赤ちゃんにねんねトレーニングをさせてあげなかったから。
もっとはやく気づいていたら・・・と本気で思いました。
沐浴の仕方も大切だけど、ねんねトレーニングの大切さも教えてほしかったです・・・!
ねんねトレーニングをしないとこうなる
1人目の長女のときは生後5ヶ月ころまで「抱っこしながら寝る・授乳しながら寝る」ことが当たり前の毎日でした。
ねんねトレーニングという言葉も知らず、泣いたらすぐ抱っこしていたし、寝付くまで抱っこの姿勢で過していたからです。
自分で眠る力をつけること無く5ヶ月間過ごしたため、自力で入眠できるようにトレーニングするのはとても大変でした。
生後5ヶ月ころからはママ友に教えてもらった「ジーナ式育児法」を参考に、睡眠と生活のリズムを整えていきました。
一度定着したクセをとるのは難しいですよね。「抱っこしながら寝るクセ」はねんねトレーニング開始後1ヶ月ほどでとれてきましたが、「授乳しながら寝るクセ」は取れませんでした。
結局、2歳間近に断乳するまで「授乳しないと眠れない」毎日を過ごしました。
だから生後10ヶ月で保育園に入ったときも、お昼寝が安定してできるようになるまで半年くらいかかりました。保育園で授乳はできないですものね。
入園したての頃は1日の保育時間が8時間くらいのうち5分ほどしかお昼寝できないこともありました。
その当時は、連絡帳に書かれたお昼寝時間を見るのが怖かったことを昨日のことのように覚えています。
案の定、帰宅すると甘えと眠気で派手にぐずるので、夕飯作りどころではなく精神的に追い詰められていました。
お昼寝が安定してできるようになると、帰宅後のぐずりも落ちつき、わたしの心にも余裕がもてるようになってきました。
反省を活かした2・3人目育児
1人目の長女のときは、ねんねトレーニングをしなかったことで自宅のみならず保育園でも苦労したわたしと長女。
下2人は保育園入園から「6日目」には1時間以上のお昼寝ができるようになっていましたが、1人目が保育園で安定してお昼寝できるようになったのは入園から「3ヶ月後」です。
保育園から帰ってきて眠くてぐずることはほぼなく、お昼寝がしっかりできていると一番忙しくなる夕方以降に穏やかに過ごせることを実感しました。
「ねんねトレーニングって大切なんだ!」と気づいたからこそ、2人目のときは「自分で眠る力」を意識して育児しました。
泣いてもすぐに抱っこしない。自分で眠りにつける環境を作ってあげる。
そのおかげもあってか、生後1ヶ月になる頃にはお昼寝も就寝時も「自分ひとりで寝る」ことができるようになっていました。
もちろん、お姉ちゃんの対応で手が離せず、図らずしも自分で眠りにつく練習時間が確保できていたこともありますが、
「眠くて泣き出す前に布団に置く」「泣いてもすぐに抱っこしない」「眠りにつけるまで見守る」ことをかなり意識して実践していました。
3人目になると、上2人の対応で手が離せないタイミングがさらに増え、生後0ヶ月のうちからお昼寝も夜の就寝時も自分で眠ることができるようになっていました。
赤ちゃんの仕事の大半は眠ること。だからこそ、自力で眠りにつけるように育てられればこんなに楽なんだ、と心から思いました。
ねんねを制するものは育児を制する!少し大げさかもしれませんが、失敗と成功をどちらも経験したからこそ、そう感じています。
書籍も参考にしました
3人目のときは、乳幼児睡眠コンサルタントである「ねんねママ」の書籍も参考にしました。
赤ちゃんの「ねんね」の発達が月齢ごとに解説されているので、「生後3ヶ月の頃の発達の様子は・・・?」といった具合に検索しやすいです。
また、月齢ごとの注意点もわかるので赤ちゃんに接する際の心構えができます。
はじめての育児だと先が見通せず不安になりますよね。
こうした育児本を傍らに置くことで、月齢に合わせた適切な対処法がわかります。ねんねであんなに苦労した1人目のときから知っておきたかった!と強く思いました。
1人目育児はわからないことがたくさんあると思いますが、「ねんね」を攻略できれば一番ラクに子育てできると思います。
ねんね力を高めるコツ
赤ちゃんのねんね力を高めるためにいちばん大切なこと・・・それは、赤ちゃんには寝るトレーニングが必要だと知ること。
トレーニングと言っても、スパルタ式に厳しくやるものではないですよ。
ママ・パパがもし「赤ちゃんは勝手に眠るもの」と思っているとしたら、その考えは今すぐに捨て、
赤ちゃんには「ねんねトレーニングが必要なんだ!」と意識してくださいね。
すでにトレーニング中の人も、これからトレーニングを始める人も、急激に対応を変えると親子共にストレスがかかります。
毎日少しずつ変化をつけながら、慣らしていってください。
たとえば、わたしはこんなふうに赤ちゃんと過ごしていました。
- いつも同じ時間に起こす
- 起きたら朝日をたっぷり浴びる
- 赤ちゃんが起きてから何時間くらいで眠くなるかの睡眠サイクルを把握しておく
- 起きている間はたっぷり遊ぶ
- 眠くなる時間が近づいてきたら、カーテンを閉めたり、オルゴールをかけたりして、静かで落ち着いた空間をつくる
- 眠くて泣くまで遊ばずに、機嫌のいいうちに布団に置く
- 抱っこや授乳以外の安心できるグッズを持たせてあげる
- 布団の上で静かに過ごせるよう(そばでOR遠くから)見守る
- 布団の上で眠くなりぐずっても、すぐに抱っこしない
- しばらく胸の上や背中をトントンするなどして眠るまで見守る
- ⑨の抱っこせずに見守る時間を少しずつ伸ばす
- 夕方以降はなるべく白色の照明ではなく暖色の照明をつける
- スマホやテレビのライトは見えないようにする
- 布団に入る1時間前には入浴を終える
- いつも同じ時間に布団に入る(照明は最低限にOR消す)
- 抱っこや授乳以外の安心できるグッズを持たせてあげる
- 絵本を読んだりスキンシップをしたりしてリラックスできるようにする
- 布団の上で静かに過ごせるよう見守る
- 布団の上で眠くなりぐずっても、すぐに抱っこしない
- しばらく胸の上や背中をトントンするなどして眠るまで見守る
- ⑨の抱っこせずに見守る時間を少しずつ伸ばす
大切なのは、ルーティンを守ること。
いつも同じ時間に起きて布団に入り、寝るまでのルールを守ってください。
いつも同じ順番で、いつも同じ環境で。赤ちゃんが安心して眠れるような環境を作ってあげてくださいね。
そして、わたしの場合は、見守る位置をだんだん遠くしていきました。
はじめのうちはそばで見守っていましたが、慣れてきたら赤ちゃんからは見えない場所で見守り、ひとりで眠りにつけるようにしていました。
ちなみに、睡眠サイクルは視覚化すると把握しやすいです。できれば紙に書いたりアプリで記録するなどしてくださいね。
わたしは3人ともおそろいの育児日記をつけていました。
赤ちゃんのお世話は慌ただしいです。しかも授乳や排泄の回数、離乳食の状況まで把握しなければならず、すべてのことを正確には覚えきれません。
ノートやアプリに記録しておけば睡眠のリズムが一目瞭然なので、必ず記録してほしいです。
記録してあると、振り返りがとてもラクです。うまく行ったとき、うまく行かなかったときの分析にも役立ちます!
- 入眠時のルーティンを守る
- 睡眠サイクルは記録して視覚化する
そして、泣いてもすぐに抱っこしないことが大切です。
え?!泣いている赤ちゃんを抱っこしないなんて、心が痛みます・・・
わかります!わたしもそうでした。
たしかに、泣いている赤ちゃんを見守るだけだなんて、育児をサボっているな気がして心が痛みますよね。
わたしも、赤ちゃんが泣いたら抱っこしてあやすのが当たり前だと思っていました。
赤ちゃんが泣く理由には、オムツや室温、空腹、寂しいなど色々あると思います。
泣いている理由が「眠いこと以外」にある場合はすぐに対応しますが、「眠くて泣いている」場合はそっと見守ります。
そうやって、自分の力で眠りにつけるよう練習するのです。
練習の積み重ねによって、小さな赤ちゃんでも大人の手助けなしに自分で眠れるようになります。
赤ちゃんが眠くてぐずる・・・その状況はママも赤ちゃんもお互いに大変です。
「ねんね力」は一朝一夕で手に入るものではありません。
まずは赤ちゃんの中に眠る「ねんね力」を信じて、根気強く付き合うことが大切だと思います。
わたしの経験上、自分で眠りにつけるようになると、長い時間まとまって眠れるようになりました。
ちなみに、うちの子たちの安心グッズは3人とも毛布でした。
赤ちゃんのころからいつも一緒だった毛布。お気に入りの毛布があればひとりで眠れるようになりました。
3人育児・ねんね力比較
ここからは、生後5ヶ月までねんねトレーニングをしていなかった1人目と、生後すぐからねんね力を意識してトレーニングした2、3人目の成長の違いを比較してみました。
あくまでわたしの場合という一例ではありますが、なにか参考になればうれしいです。
1人目 | 2人目 | 3人目 | |
ねんねトレーニング開始時期 | 生後5ヶ月 | 生後すぐ | 生後すぐ |
安心できる入眠グッズ | 毛布 | 毛布 | 毛布 |
自力で眠れるように なった時期↓ | |||
・夜の入眠 | 2歳ころ | 生後1ヶ月 | 生後0ヶ月 |
・午前寝、お昼寝の入眠 | 10ヶ月ころ | 生後1ヶ月 | 生後0ヶ月 |
保育園でのお昼寝が安定した 時期(1時間以上) | 入園半年後 | 入園6日目 | 入園6日目 |
新生児期
1人目 | 2人目 | 3人目 | |
車でのお昼寝 | 眠れる | 眠れる | 眠れる |
布団で眠れるか | ほとんど眠れない 基本は抱っこで眠る | 眠れる | 眠れる |
お昼寝時間の平均 | 数分〜1時間 まれに2時間 | 1時間〜2時間 まれに3時間 | 1時間〜2時間 3時間以上のときも |
生後3ヶ月
1人目 | 2人目 | 3人目 | |
車でのお昼寝 | ぐずるときも・・・ お気に入りの音楽であやす | 眠れる | 眠れる |
ベビーカーでのお昼寝 | 育児で精一杯であまり外出できず | (コロナで外出できず) | 上2人の付添でたくさんお出かけしたけど、よく眠る |
布団で眠れるか | 布団と抱っこが半々 | 眠れる | 眠れる |
お昼寝時間の平均 | 30分〜1時間 まれに2時間 | 2〜3時間 まれに4時間 | 2〜3時間 まれに4時間 |
夕方の寝ぐずり回数 | ほぼ毎日 | 2日に1回ぐずも、一人で寝る | 5日に1回くらい |
夜泣きの回数 | 3ヶ月後半に夜通し眠れるようになる | 1〜2回泣いて起きる、3日に1回夜通し眠る | 3ヶ月すぎると夜通し眠る |
就寝時間 | 23時くらいにやっと・・・ | 21時 | 21時 |
生後6ヶ月
1人目のときは生後5ヶ月ころから、ねんねトレーニングをはじめました。
「ジーナ式育児法」を参考に、睡眠リズムと生活リズムを安定させること、19時に就寝することに取り組んでいた時期です。
1人目 | 2人目 | 3人目 | |
車でのお昼寝 | 眠れる | 眠れる | 眠れる |
ベビーカーでのお昼寝 | ほとんど眠れない | (コロナで外出できず) | よく眠る |
布団で目が覚めたときに 自力で眠れるか | トントンもしくは見守りで眠れる | 眠れる | 眠れる |
お昼寝時間の平均 | 30分〜1時間 まれに2時間 | 毎日、午前1〜2時間、午後2時間、夕方30分 | 午前1〜2時間、午後1〜2時間、夕方1時間 |
夕方の寝ぐずり回数 | ほぼ毎日 | 3日に1回くらい | ほぼぐずらない |
夜泣きの回数 | 3日おきに夜中1回泣いて起きる | 毎日1回泣いて起きる | 週1回くらい |
就寝時間 | 19時 | 21時 | 21時 |
生後9ヶ月
1人目について、ジーナ式の効果なのか、トントンだけで眠れるようになってきた時期です。寝ぐずりも少しずつ落ち着いてきました。
1人目 | 2人目 | 3人目 | |
車でのお昼寝 | 眠れる | 眠れる | 眠れる |
ベビーカーでのお昼寝 | 眠れる | (コロナで外出できず) | よく眠る |
お昼寝時間の平均 | 1〜2時間時間 | 2時間 | 2時間 |
夕方の寝ぐずり回数 | 4日に1回くらい | 週1回くらい | 週1回くらい |
夜泣きの回数 | 毎日一晩に2回。添い乳して眠る | 毎日一晩に2回。授乳して眠る(添い乳はしない) | 毎日一晩に1回。授乳して眠る(添い乳はしない) |
生後11ヶ月
この頃には3人とも保育園入園しています。1人目はまだ園でのお昼寝が安定していない時期で、よく夕方にぐずっていました。
1人目 | 2人目 | 3人目 | |
お昼寝時間の平均 | 1〜2時間時間 | 2〜3時間 | 2〜3時間 |
夕方の寝ぐずり回数 | ほぼ毎日 | 週1回くらい | 週1回くらい |
夜泣きの回数 | 毎日一晩に3回。添い乳して眠る | 毎日一晩に1〜2回。授乳して眠る(添い乳はしない) | 毎日一晩に1〜2回。授乳して眠る(添い乳はしない) |
3人の育児日記をめくりつつ、当時の思い出に浸りながら書き出してみました。
こうしてみると、自宅内での「ねんね」はもちろんのこと、3人目は外出先での「ねんね」も上手だったことがわかります。
1人目のときはいつも「ベビーカーでぐずったらどうしよう」とヒヤヒヤしていましたが、3人目はベビーカーでもいつの間にかひとりで眠ってしまうほど。
3人目はベビーカーでの外出頻度が多かったこともあると思いますが、その練習の甲斐あっていつもゆったりとした気持ちでベビーカーを押すことができていました。
まとめ
今日は、赤ちゃんのねんね力を高める「ねんねトレーニングの大切さと成功のコツ」について、わたしの失敗談と成功談を交えて解説しました。
いかがだったでしょうか?
わが子の寝ぐずりする姿に途方に暮れていたわたしでも「自力で眠る力をもった子ども」に育てることができました。
「自分で眠りにつける」「長い時間まとまって眠れる」。これって、赤ちゃんとママが穏やかに過ごすためにはとても大切なことだと感じています。
わたしは1人目のとき何も知らず苦労しましたが、知識のある、なしの違いは日々の育児で子どもの成長に大きな影響を与えます。
わたしの6年間の経験が、ねんねがうまく行かなくて悩んでいるママ・パパ、これから赤ちゃんをむかえるプレママ・プレパパのみなさんのお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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